育休中のママ・パパにとって、10月から翌年2月まではドキドキソワソワの日々だと思います。なぜなら保育園4月入園の申請が10月から始まり、入園審査の結果が翌年の2月頃に届くからです。
私も育休中の1月・2月頃は毎日朝晩ポストのチェックをして過ごしていました。そして、何とか第6希望の保育園に入園許可が出て、4月から保育園に入園、5月から元の職場に復帰しました。
保活という高い壁に挑んできたママ・パパですが、保育園への入園が決まると、次はママ・パパの職場復帰という壁が待ち構えています。
特に第1子の出産・育休で職場復帰が初めてのママ・パパにとっては未知の世界ですよね。
「職場復帰といっても、今まで働いていた職場に戻るだけなんだから大したことないじゃん!」
と軽く捉えるのは大間違い!子どもがいない共働き夫婦として働くのと、子どもがいて働くのとではまったく違うんです!
だからこそ、職場復帰までの少し時間があるうちに、職場復帰後のワークスタイルについてしっかり考えておいた方がいいと思います。
今回は私が実際に復帰前に考えておいてよかったと思う3つのポイントをまとめたいと思います。
特に、職場復帰予定のママやワーママになる予定のプレママのみなさんのお役に立てればと思います。
復帰後にできる仕事・できない仕事の線引きをしておく
保育園への入園が決まったら、人事部や上司に報告することになります。
そこで復帰の時期や配属などについて話し合うことになると思いますが、その前に復帰後のワークスタイルについて考えておきましょう。
復帰後は、よっぽどの保育環境が整っていない限り、
出産前と同じように働くことはできない
と考えておきましょう。
時短勤務を希望すればなおさら、他の社員に比べてできないことも増えます。
そうした環境を踏まえて、復帰後の仕事において何ができて、何ができないかを明確にしておきましょう。
特に、出産前にバリバリ働いていたママほど、「これはできません。あれはできません。」と仕事を断ることに抵抗を感じてしまうと思います。私もそうでした。
しかし、無理をして「大丈夫です!できます!」と言ったところで、いざ復帰後にできないのであれば、会社も同僚も、そして何より自分自身の首を絞めることになってしまいます。
できる仕事、できない仕事は冷静に線引きをしておきましょう。
考えるポイントとしては、
・時短勤務の利用
・勤務地と保育園の距離(保育園のお迎えに間に合うか)
・保育園の延長保育時間(残業や不測の事態の対応は可能か)
などを総合して考えてみるといいと思います。
少し私の事例をお話しします。
私はまず時短勤務を希望しました。
私はいわゆる学習塾に勤めているため、基本の勤務シフトが遅い(14:00~22:00)。認可保育園に預けるならそんな時間帯で勤務はできません。
そこで社内規定で最も早い勤務シフトにしてもらい、時短勤務(11:00~17:00)での許可をいただきました。
これは出産前からわかっていたことなので、育休前に上司に相談していました。
そして、17:00の退勤時間までに終了する授業しか受け持つことができないことを上司に伝えました。
その代わり、入園が決まった保育園は土曜日も保育を行ってくれる園だったので、土曜日の朝から始まる授業は受け持つことができることを上司に伝えました。
これに関しては上司も土曜日の授業を担当できることはとても有難いと言ってくれました。
あとは、勤務地や保育園の延長保育を利用するかどうかによっても働き方が変わってきます。
私の娘が今通っている保育園は、市内では最長の20:00まで延長保育を利用することができます。
しかし、0歳児を20:00まで預けるということに抵抗があったので、18:00~18:30まで延長保育を利用することを想定して考えました。
そうすると、保育園から遠い教場の場合は17:00までの授業しか受け持つことができないけど、保育園から近い教場であれば18:00までの授業を受け持つことができる、という結論になりました。
入園する保育園によって、延長保育の時間や料金が異なります。
仕事をするために延長保育を利用して無理して働いて稼いでも、その稼ぎが延長保育料に消えてしまっては何のために働いているのかわからなくなってしまいますよね。
仕事と子どもとの時間、そして保育園への出費のバランスも考えてワークスタイルを考えるといいと思います。
自分の仕事での強み・得意分野を再確認する
職場復帰した私が一番に感じたことは「想像していた以上にできる仕事が少ない」ということでした。
仕事感を取り戻すということもそうなんですが、安定しない娘の体調次第でいつ早退するか、いつ休むか分からない私にはなかなか重要な仕事は任せてもらえません。
長期スパンのプロジェクトや、重要事案など、出産前まで任されていた仕事を任せてもらえない日々が続きました。
やっと仕事を任されるようになった後も、娘の突然の発熱や保育園からの呼び出しで予定通りに仕事が進まず、他の同僚に後処理をお願いしたり、工程通りに仕事を終わらせることができなかったりと、それはそれはいろんな人に迷惑をかけました。
出産前はそんなことなかったんです。でも、それは仕事が間に合わなければ残業したり、トラブルがあれば休日に職場に顔を出して対応していたからであって、それができなくなった今となっては自分の至らなさを痛感し、反省するばかりでした。
さらに「こんなに迷惑かけるなら仕事に復帰しなくてもよかったんじゃないか?」と落ち込んだ日々もありました。
時短勤務になったり、残業ができなくなることで、出産前よりも確実に仕事に使える時間が減ります。嫌でも自分自身の仕事効率を上げ、スキルアップする必要があります。
だからこそ、自分の得意なこと、会社に貢献できるスキルなど、自分の強みを再度確認しておきましょう。
自分の強みを自覚しているか、していないかで、ワーママとしての仕事スキルは大きく変わると思います。
私にはチラシなどのビジュアルイメージの製作やホームページや案内文書の作成などクリエイティブな業務が得意という強みがあったので、復帰後は授業が受け持てない代わりにこうした制作業務を主に受け持って会社に貢献しています。
大好きな授業や生徒たちとの関わりは少なくなってしまいましたが、代わりに全教場に関わる大きな仕事ができるようになり、また違ったやりがいを感じています。
働く意味・目的を考える
0歳の娘を保育園に預けて職場復帰した私ですが、やはりというか、思っていた以上にというか…周囲の人たちからいろいろ言われます。
「小さいうちから子ども預けて働いて偉いわね」「子育てしながら働いて大変ね」「子どもと離れるとずっと心配でしょう」「小さいうちは子どもといてあげた方がいいっていうけどね…」など、とにかくいろいろ言われます。
相手はもちろん応援や励ましとして言ってくれているのだと思います。しかし、職場復帰したばかりの私にとってはそういった言葉がとにかく胸に刺さりまくりました。
「子どもに愛情をかけていない母親だと思われてるのか?」
「子ども預けて働いちゃ悪いのか!」
「子どもが可哀そうだと思われているのか?」
言われるたびに心の中でモヤモヤと考えてしまいました。
私自身が働くことを選んだのに、他人にとやかく言われる筋合いなんてないのに、傷ついたり迷ったりしていたのです。
そんな周囲の言葉にメンタルを削られないためにも、復帰前に働く意味・目的を改めて明確にしておきましょう。
働きたくて復帰する人も、仕方なく復帰する人も、「子どもを預けて働く」と決めたのなら、何のために働くのかを自分の中に明確に持つのです。そうすると周囲からとやかく言われても惑わされなくなります。メンタルがやられることも少なくなります。
そして、健全な形で仕事と育児をしっかり両立することができるようになります。
私は今の仕事が好きで働きながら娘を育てています。
子どもより仕事を優先するなんて自己中心的だ!と思う人もいると思いますが、私にとっては娘へ愛情を注ぐための源にもなるものだと感じています。
もちろん世の中には「子どもが小さいうちは母親が一緒にいるべき」という、いわゆる『3歳児神話』というのもあります。
しかし、怒ったりイライラしている母親が四六時中一緒にいて、子どもにいい影響があるとはまったく思えません。
自分のため、お金のため、働く意味・目的は人それぞれだと思います。
もしも働く目的を見出せないのであれは、復帰を再検討するのもいいかもしれません。
働かない方が心が安定する人ももちろんいます。
復帰がストレスになるのであれば、思い切って退職するという決断も必要かもしれません。
いかがでしたか?育休中にママにとって、職場復帰後の生活がどうなるのか不安だと思います。
でも、せっかく復帰するなら、ママにとっても、子どもにとっても、会社にとってもプラスにしていきたいですよね。ぜひ時間に少し余裕のある復帰前の時期にゆっくり考えてみてください。
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